テラモーターズ、ベトナムに電動バイク工場

電動バイクSEEDシリーズ。「SEED48」は、車両本体 99,800円(税込) 、充電器 18,900円(税込)。70%充電まで2~3時間、100%充電まで7~9時間

電動バイクの開発・販売を手掛けるテラモーターズ(東京・渋谷)は8日、ベトナムに電動バイクの製造工場を建設すると発表した。ベトナムではバイクの販売台数が増える一方で、排気ガスによる大気汚染が問題となっている。同社は、電動バイクの需要増加を見込み、工場建設を決定した。2012年春に稼動を開始する。

ベトナムでは、2010年にバイクの販売数が350万台に達し、2009年から14.5%増加した。同社事業開発部の岩野圭佑氏は、「電動バイクの販売数がガソリンバイクを超えている中国では、大気汚染が懸念され、政府・自治体側からEVの導入が推進された。東南アジア各国でも今後、ガソリンバイクの排気ガスの影響で、政府・自治体がEVの導入に力を入れていく可能性が高い」と話す。

テラモーターズ・ベトナム工場は、ホーチミン市内から南西約20キロメートルの場所にあるロンアン省で建設。第一期工事は2011 年11 月に着手し、稼動は2012 年春を予定している。年間の生産能力は約1 万台だ。日本での国内年間販売台数は約3000台である。

社名である「Terra(テラ)」は、ラテン語で地球という意味。「環境への負担を減らし、あすの地球を担う事業に取り組みたい」という思いと、地球規模で事業を展開していく決意が込められている。2010年4月設立の新しい会社だが、今回のベトナム工場建設で、東南アジアをはじめとした世界市場進出の第一歩を踏み出す。同社は、日本発のグローバルEV カンパニーとなる事を目指している。(オルタナ編集部=吉田広子)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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