東京・調布に「社会貢献商品」の専門店がオープン

Joy'nt Factoryの店構え

社会貢献型商品の専門店「Joy’nt Factory」がこのほど東京都調布市に開店した。復興支援商品、フェアトレード、コーズブランド、ソーシャルプロダクトなどの雑貨・アパレル・書籍のみ約200アイテムを扱っている「ソーシャルブランド専門店」だ。

約10坪の店舗面積に、アフリカの子どもたちの学校給食支援を目的とする「FEED」のバッグや「TABLE FOR TWO」のエプロン、アフリカの教育を支援する「OmniPeace」のTシャツなどをそろえている。

被災者の収入につながる「岩手県山田町の方々が作ったアクリルたわし」もあれば、バングラデシュの人が手つくりしたサンダルや、ピープル・ツリーが製造したフェアトレード紅茶であるダージリン・ティーバッグなど、近所のスーパーやコンビにでは置いていない貴重な商品に出合える。

この店を作ったのは、「今年5月までサラリーマンとして働いていた」という田中彰悟さん(35)。

「4年前、米国のTOMSという企業を知ったのがきっかけでした。TOMSは、1足売り上げるごとに、靴を必要としている子どもたちに新しい靴を1足寄付しています。『コーズブランド』というものを初めて知ったのです。購入することで社会貢献につながり、困っている誰かを喜ばせることができたら、買い物という行動がもっと価値あるものになると思い、この店を作りました」

店は、京王線の仙川駅から甲州街道沿いを歩いて約8分のところにある。決して立地が良いわけではないが、「駅前に無理して店を作ることは考えなかった」という。

「実際、オープンしてみると、来店者の半分はフェアトレードを知らない人。何の店だろうと思って入ってくれる。そこでフェアトレードを説明すれば、すぐにわかってもらえます」

また、遠方の人向けにはオンラインショップも設けており、気軽に社会貢献になる商品を買えるようになっている。

ギフトセットもあるので、冠婚葬祭の際に友人に贈ると、社会貢献の輪が広げられる。(今一生)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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