「ひきこもり2.0」とは、ひきこもりという経験を持つ当事者自身の価値を評価し、その価値を通じて社会とつながっていこうという考え方である。
ひきこもり自体をやめさせることを目的とせず、当事者自身がどのように社会とつながりたいかを尊重し、社会の側も彼らの生き方や価値を認め、生かせるように考え方やかかわり方をアップデートする。
川初さんは言う。
「『ひきこもり』とひとくくりにせず、当事者1人ひとりを見ていくと、普通の人より繊細すぎるから普通の人と同じように仕事ができない人もいます。ですが、その繊細さを生かした生き方もあるはず」
川初さんは、当事者各自の属性をちゃんとヒアリングし、その固有の属性と本人のやりたい仕事をマッチングしながら無理なく仕事を作り出すために個別面談も、イベントで出会った当事者各自と始めている。
「今後は、ひきこもった経験を生かせるよう、当事者が支援者にレクチャーする仕組みも作っていきたい」
ひきこもりには、高年齢化・長期化によって雇用されにくい人も増えている。コヨーテの活動に期待したい。(今一生)