今回の認証は、国際フェアトレードラベル機構(FLO、本部ドイツ・ボン)と、日本のフェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ、東京・中央区)が定めた国際フェアトレード基準に基づいている。
FLJは2012年、国際フェアトレード認証を約400点について発行した。そのうちコーヒーが89%、カカオが6%と、2品目でほとんどを占める。チョコレート製品では、イオンや無印良品などがプライベートブランド(PB)として認証を取得した。
ただ、日本のフェアトレード市場規模(FLJ調べ、2012年)は72.8億円と、英国の2,500億円、ドイツの700億円などに比べてまだまだ小さい。
年間一人当たりのフェアトレード製品購入額も、国別でスイス(1位)3992円、アイルランド(2位)3906円に対して、日本はわずか57円だ。
FLJの中島佳織事務局長は「森永製菓の今回の取り組みは、日本のフェアトレード・ビジネスにおいても重要な一歩だ。これまでは寄付型が中心だったが、それだけでなく、貧困地域から原料を調達することで、現地の貧困や児童労働の問題を直接改善できる可能性がある」と評価している。
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