欧州外で初めて開かれる「第8回 国際フェアトレードタウン会議」が3月29日、熊本市で始まった。熊本市は2011年にアジアで初めてフェアトレードタウンの認定を受けた。会場では、約20カ国の産品を展示販売する「フェアトレード・フェア」やブータン展などが展開されている。(オルタナ副編集長=吉田広子)
「フェアトレードタウン運動」は、行政や企業・商店、市民団体などが一体となってフェアトレードの輪を広げることで、途上国の生産者の自立や環境保全に貢献しようとする取り組みだ。
フェアトレードタウン・ジャパンによると、フェアトレードタウン運動は2000年にイギリスで始まって以来、世界23カ国に広がり、フェアトレードタウンの数は1200以上に達したという。
「第8回 国際フェアトレードタウン会議in 熊本」は、3月28日から30日まで開催されている。
28日のプレ・イベントでは、チベット出身の政治学者であるペマ・ギャルボ氏、明治学院 大学の辻信一教授を招いたフォーラムやフェアトレード生産者によるプレゼンテーションが行われる。
29、30日の本会議では、世界各国から有識者を招いての全体会議「フェアトレードタウン運動の現状とその課題」や「なぜ国際貿易は国家間の格差を拡大してしまうのか」と題したワークショップなどが行われる。
このほか、フェアトレード産品の常設展示・販売、全国から集まった「グリーン経営者」によるプレゼンテーション大会なども予定されている。