[CSR] MURC、プロボノがきっかけで組織力が向上

2013年度「ソーシャルビジネス支援プログラム」最終報告会で。3団体の代表とプロボノを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの社員たち。中央が藤井秀延社長
2013年度「ソーシャルビジネス支援プログラム」最終報告会で。3団体の代表とプロボノを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの社員たち。中央が藤井秀延社長

三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)は5月19日、2013年度「ソーシャルビジネス支援プログラム」の最終報告会を行った。同社はNPOなどに対し、資金的支援のほか、仕事のスキルや経験を生かすボランティア「プロボノ」を4カ月間にわたり実施した。参加した社員からは「他部署の社員とチームを組むことで、社内連携が強まった」という声も聞かれた。(オルタナ副編集長=吉田広子)

2013年度の支援先は、子ども向けの自然体験活動を行うNPO法人メタセコイアの森の仲間たち(岐阜県郡上市)、難民の経済的自立を支援する公益社団法人難民起業サポートファンド(東京・新宿)、妊産婦向けにメルマガを配信するNPO法人きずなメール・プロジェクト(東京・杉並)の3団体だ。

プロボノに参加したMURC社員は29人。約10人ずつのチームに分かれ、月1回以上のミーティングを行い、各団体が抱える課題に対して支援を行った。

例えば、メタセコイアの森の仲間たちでは、地元の若手猟師が中心となり、「猪鹿庁(いのしかちょう)」という事業を展開、鳥獣被害対策や狩猟の六産業化を支援している。

今回の支援プログラムでは、鳥獣被害対策などに関する白書づくりを目標にした。だが、プロボノチームは白書を作成する前に、まずは事業の目的や中長期的な方向性を整理する必要があると考え、アドバイスを行った。

興膳健太代表理事は、「目の前の仕事に追われ、突っ走る日々を過ごすなかで、客観的な視点で優先度の高い業務と低い業務を整理できたことは大きな意味がある。心強いパートナーが得られて感謝している」と話す。

今後は、年度内完成を目標に、提言書という形で鳥獣被害対策をまとめていくという。

■ 自社の可能性に自信も

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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