ジュエリーブランドのミキモトは、東京大学三崎臨海実験所(神奈川県三浦市)と共同で、相模湾に生息するアコヤ貝を使った核入れや、磯で生物採集などを行う体験観察会を7月30日に開催する。会場は東京大学三崎臨海実験所で、小学生20人の参加者を募集している。(オルタナ副編集長=吉田広子)
ミキモト創業者の御木本幸吉は1893年(明治26年)、世界で初めて半円真珠の養殖に成功した。
ミキモトでは、「真珠は海からの贈り物」という考えから、貝殻や貝肉に含まれるカルシウムやタンパク質、コラーゲンなどの有用物質を化粧品や健康食品に活用するなど、「ゼロ・エミッション型の真珠養殖」を目指している。
この体験観察会では、真珠ができる仕組みをはじめ、養殖真珠をつくるための最も重要な過程である「核入れ」の体験や、磯の生物の採集・観察を通じて、海や多様な生物について学ぶことができる。
当日は、東京大学三崎臨海実験所所長である赤坂甲治教授(理学系研究科)やミキモト真珠研究所の永井清仁所長らが体験指導を行う。
対象は小学校4年生から6年生の20人(保護者同伴必須)で参加費は無料。申し込みは、ミキモト公式サイト内「真珠を育む海を知ろう」体験観察会の案内ページから。7月3日までの受け付け。