「東北コットンプロジェクト」は東日本大震災で被災した稲作農家などを応援するため、2011年に始まった。宮城県仙台市や名取市で、綿花を栽培する。生産調整や紡績、アパレルなど、多様な分野の70社が加盟し、商品展開している。

種まきの様子。みんなが一列に並び、等間隔になるよう種をまいてゆく。宮城県仙台市荒浜の農場で(撮影:NAKANO Yukihide)

種まきの様子。みんなが一列に並び、等間隔になるよう種をまいてゆく。宮城県仙台市荒浜の農場で(撮影:NAKANO Yukihide)

コメではなく、綿を植えるのは、綿花は稲と異なって塩に強く、津波の塩害を受けた田畑でも生産が可能だからだ。

久米繊維工業PR担当の小川真由子さんは、「生産にもかかわってトレーサビリティを実施したことで、協業企業へのリスペクトが高まった」と言う。背景を知ることで、商品説明にも説得力が出た。

国産コットンへの取り組みは、しまなみコットンファーム(愛媛県・今治市)や、ながの綿バーズ(長野県・長野市)などほかにもあるが、商業ベースでの生産にはまだ到達していない。

東北コットンプロジェクトでも、輸入したオーガニックコットンと混紡して作っている。小川さんは「商業ベースにするのは大変だが、いつか東北コットン100%のTシャツを作ってみたい」と意気込む。

久米繊維工業 東北コットンプロジェクトTシャツ紹介
http://kume.jp/company/id000478.html

1 2