■ シングルマザーの支援にも

西新宿にある「女性就労支援モデル店舗」

西新宿にある「女性就労支援モデル店舗」

物流業界では、イーコマースの発展により、取扱荷物量が大幅に増加している。エコ配も大手通販会社から荷物を受託。片地社長は「これから10年で配送する荷物の量を10倍にしたい」と意気込む。

一方で、物流業界は深刻な人手不足に陥っており、人材の確保が喫緊の課題だ。そんななか、同社は、西新宿に「女性就労支援モデル店舗」をオープンした。

「時間単位の有給休暇取得の制度化」「失効年次有給休暇」から、起業支援まで行う「独立支援制度」まで、女性の自立を後押しする制度を整えた。西新宿店では、まず女性6人を雇用したが、100人を目標に採用を進めていくという。

片地社長は、「自転車配送は、運転免許が不要で、荷物のサイズも小荷物に特化しているため、女性でも働きやすい。女性の経済的な自立支援のためだけではなく、当社の人材確保の点でも、女性の活用を進めていきたい」と語る。

片地社長には「子育てと仕事の両立に課題を抱えるシングルマザーの自立支援につながれば」という思いもある。

日本には現在108万人のシングルマザーがいるとされ、予備軍ともなると400万人を超える(2010年、総務省調べ)。母子家庭(20~64歳)の相対的貧困率は60%近く、シングルマザーを取り巻く環境は厳しい。

片地社長は、「子どもがいると女性は強くなり、真面目に一生懸命働いてくれる。彼女たちにも夢があり、それを支援していきたい。深刻な人材不足のなかで、シングルマザーの雇用は理にかなっている」という。

同社は、将来的には役員に女性を積極登用していく考えだ。

片地社長は、「できれば全員正社員が理想。安心して働ける環境と自由度の高い雇用を実現し、女性や障がい者など多様な人材を採用していきたい」と語った。

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