開発当初は輸出入ができず、商品の輸入を止められて収入が途切れて家族に辛抱してもらう時期もありました。実は、ワシントン条約で象の派生物はすべてにおいて輸入不可能だというルールがあり、当時の担当通関士を通して経済産業省から通達があったからです。約1年の交渉の末、本部ジュネーブからの特別措置を受けて販売しています。

ほかにも、テロで出荷用の荷物が爆破されて納期が遅れてしまった経験もあります。そんな困難のなかでも、何よりビジネスモデルに自信を持っていたので続けることができました。

思えば困難の連続が僕の海外ビジネスでしたが、世界のあちこちで貴重な体験をしながら謎を解いていくように僕の起業人生は続いています。それでも冒険のようなスリル、喜んでくれる人達の笑顔、そして事業が成長すればするほど自然や動物や人が幸せになるビジネスモデルに助けられています。

素晴らしいアイデア、誰もした事がない痛快なビジネスモデルは執念を支えてくれます。危険がいっぱいの冒険のようなビジネスでも、のちに人生を豊かにしてくれます。

4年前に東京から北広島町の芸北に移住して「芸北ぞうさんカフェ」というカフェ&ライヴハウスをオープンしました。芸北は美しい自然に恵まれながらも過疎化が進む田舎町です。

ハブ草茶の畑のウネづくり。去年は失敗しましたが、今年の秋には商品化予定です。芸北は標高700mの豪雪地帯で保存食文化を持っています。これにヒントを得た宇宙食開発も進行中です。

ハブ草茶の畑のウネづくり。去年は失敗しましたが、今年の秋には商品化予定です

芸北では米や野菜、椎茸を生産しています。肉は自分たちで仕留めた猪や鹿を解体して食べますし、魚は近くの海に漁船を所有しておりますので新鮮な物を食べられます。

エネルギーも自分たちで薪から作っており、水も山の湧き水を使用するなど、ほぼ自給自足の生活を送っています。認知症の祖母の介護などもしながら大自然の中で子育てをする毎日です。そんな生活をしながらも毎月東京に1週間程通っていると、田舎の素晴らしさ、都会の素晴らしさを客観的に感じる事ができます。

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