記事のポイント
- 2023年10月に勃発したイスラエル・ガザ戦争のドキュメンタリーが公開へ
- 日本人ジャーナリスト川上泰徳氏がiPhone(アイフォン)で撮影・取材した
- 収束の兆しが見えぬ戦争を日本からともに考えることを呼びかける作品だ
2023年10月に勃発したイスラエル・ガザ戦争を記録したドキュメンタリー映画『壁の外側と内側』が2025年8月30日、東京で公開される。作品のタイトルは分断の象徴であるイスラエルがパレスチナ占領地との間につくった「分離壁」から取った。日本人ジャーナリスト川上泰徳氏がiPhoneで撮影・取材した作品は、収束の兆しが見えない戦争を日本からともに考えることを呼びかける。(エシカルライター=宮野かがり)

本作の特徴は、メモ帳をiPhoneに持ち替えて1カ月間現地取材をした川上氏に観客が同行したかのような臨場感を味わえることだ。
壁の「外側」のヨルダン川西岸のパレスチナでは、入植地拡大を目論むイスラエル軍による住宅や学校の破壊の現場や理不尽な現実を前に非暴力で立ち向かう人々と出会う。一方、壁の「内側」のイスラエル側では国を挙げて行われる戦争プロパガンダを告発するジャーナリストの声や、兵役を拒否する若者たちを追った。
「長年現地に入りイスラエルもパレスチナのことも良く知ったつもりだったが、2023年10月以降の殺戮は理解を超えたものだった。取材を通して新たな発見や予想外の展開などもあり取材記録としてiPhoneで撮影したすべてを映画として皆さんに体験して頂きたく初監督作品として発表した」と川上氏は話す。
収束の兆しが見えぬ戦争を日本からともに考えることを呼びかける作品だ。