木と木を組み合わせ、人と人をつなげる木造建築家

2015年グッドデザイン賞ベスト100を受賞した「川の上・百俵館」――宮城県石巻市にある木造建築だ。この建物のなかには、自由に読める本が飾られ、地元住民がお茶っこで集まる場となっている。設計したのは、木造建築家の鳥羽真さん(36)はじめとする石巻・川の上プロジェクトのメンバーたち。鳥羽さんは「木と木を組み合わせて、人が集まる居場所を作りたい」と言う。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

木造建築で人の居場所を作る鳥羽さん
木造建築で人の居場所を作る鳥羽さん

川の上・百俵館は、2015年グッドデザイン賞を受賞した「石巻・川の上プロジェクト」の一環として作られた。石巻市川の上地区には約400世帯が住むが、あと2年後の2017年には、沿岸部から約400世帯が防災集団移転してくる。同地では、それらの人々を交流させる地域コミュニティの拠点が求められていた。

この建物は、農業倉庫を改装したもの。2階立てで、1階にはみんなでお茶が飲めるように木の長テーブルが置かれている。特徴は、新たに入ってくる住民と、住んでいた住民をつなげ合わせる仕掛けとして「本」と「カフェ」、「滑車」がある点だ。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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