IUCN(国際自然保護連合)が定義する「絶滅のおそれのある野生生物のリスト」には、2014年11月時点で約2万2千種が登録されている。生物多様性の確保は喫緊の事項だ。本コラムでは、味の素バードサンクチュアリ設立にも関わった、現カルピス 人事・総務部の坂本優氏が、身近な動物を切り口に生物多様性、広くは動物と人との関わりについて語る。(カルピス株式会社 人事・総務部=坂本 優)

左の白鷺がダイサギ、中央および右の白鷺がチュウサギだ

左の白鷺がダイサギ、中央および右の白鷺がチュウサギだ

白鷺は、白いサギを指す言葉で、個々のサギの種を指す名称ではない。典型的な白鷺として、ダイサギ、チュウサギ、コサギがいる。名前のとおり、大きさによって大中小を付けて種を区別している。

東京港野鳥公園では、時折飛来するチュウサギを見つけることができれば、ということではあるが、夏の終わりから秋にかけて、この3種の白鷺を同時に観察できる。

アオサギ(左)とダイサギ(右) 平均的にはアオサギがやや大きいとされるが、見た目はほぼ同じ大きさの印象。ダイサギは、アオサギに比べて個体差が大きい

アオサギ(左)とダイサギ(右)
平均的にはアオサギがやや大きいとされるが、見た目はほぼ同じ大きさの印象。ダイサギは、アオサギに比べて個体差が大きい

今回のコラムの説明は、東京港野鳥公園など都内で私が秋に観察した事例に基づくもので、写真は全て同園で秋に撮影したものだ。季節や個体により、チュウサギやダイサギは、嘴や脚の色に変化があること、ダイサギには、(オオ)ダイサギ、チュウダイサギという亜種区分もあるが、ここでふれている範囲のことはほぼ共通するので、ダイサギでまとめて説明していることなど、予めご了承いただきたい。

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