記事のポイント
- 米・イスラエルによるイランへの軍事攻撃でホルムズ海峡が事実上封鎖される事態に
- 日本の石油輸入の大動脈も脅かされ、エネルギー価格は再び急騰へ
- 不確実な時代だが、組織の「適応力」を高めることが、リスク管理の核心に
米・イスラエルによるイランへの大規模軍事攻撃によって、ホルムズ海峡が事実上封鎖される事態となった。日本の石油輸入の大動脈も脅かされ、エネルギー価格は再び急騰している。未来が読めない不確実な時代だが、組織の「適応力」を高めることが、リスク管理のカギだ。(オルタナ総研所長=町井則雄)

昨年の10月、IMF(国際通貨基金)のゲオルギエワ専務理事は、年次総会において「Buckle up(バックル・アップ)。不確実性こそがニューノーマルであり、それは今後も続く」と述べた。バックル・アップとは、「シートベルトを締めよ」という意味だ。これは単なる警告ではなく、経営の前提条件そのものの更新宣言と言えるものだった。
この不確実性の象徴的事象は言うまでもなく、今年2月末に起こった米国・イスラエルによるイランへの大規模軍事攻撃だろう。これにより長年、イラクの最高指導者であったハメネイ師が死亡した。
ホルムズ海峡が事実上封鎖される事態となり、中東情勢は急速に全面軍事衝突の段階へと移行、日本の石油輸入の大動脈も脅かされ、エネルギー価格は再び急騰している。
■不確実性に関する感度が麻痺していないか
■「計画通りにいかないこと」を前提とした戦略設計を
■「地政学的構造変化」を見逃すと大きなリスクに

