多くの場合、「ブランド」はグローバル化と表裏一体であり、だからこそ、多様なステークホルダーとのエンゲージメント(歯車のかみ合わせ)が大事です。
もちろん、サステナブル・ブランドはグローバル企業や大企業だけのものではありません。社会的課題の解決は大企業だけでできるものではなく、NGO/NPOや地域の中堅企業、行政などの協力が不可欠です。そして、社会的課題の課題に参画することがそれぞれの持続可能性を高め、(NGO/NPOにとっても)新分野の事業開発の道筋ともなるわけです。
日本では「エンゲージメント」の取り組みが未熟な一面があります。だからこそ、企業と社会の相互発展を目指す意味においても「サステナブル・ブランド」は重要な考え方です。「サステナビリティ」とは、個人、企業、すべての組織、地域、国家、そして地球規模の持続可能性を重層的に指す言葉なのです。(オルタナ編集長・森 摂)