前回は昨年の国連サミットで、2030アジェンダ(持続可能な開発目標:SDGs)が採択される様子を紹介しました。その経緯の続きがまだあるのですが、今回はホットなトピックを取りあげます。というのも、カナダのモントリオールにて開催された「グローバル社会的経済フォーラム」(9/7~9、GSEF 2016)に参加しましたので、諸潮流の最新動向の1つとして今回紹介したいと思います。(SB-J コラムニスト古沢広祐)
サステナビリティとは、環境・経済・社会の新たな再編をめざす動きなのですが、グローバル市場経済の矛盾に対抗する様ざまな勢力が立ち上がっています。国連と連携して多数の世界的企業が参加する「グローバル・コンパクト」は、メインストリームとして有名な動きですね。(http://ungcjn.org/)
そうした経済の中核を担う大企業の先進的な取り組みばかりでなく、経済規模は小さいのですが、利潤追求と一線を画して社会的課題にダイレクトに取り組む事業体に、NPO(非営利組織)、社会的企業(ソーシャル・ビジネス)、協同組合などがあります。