地域で認められ、自分の夢を叶えるために必要なこと 

生地の買い付けに行くフランスに店を持ちたい、と吉田さん

吉田さんは17歳の時に神戸で、「阪神・淡路大震災」を経験している。「地震後、どういう流れで人や物が動き、何が起こるか分かっていました」という吉田さんは、地元のコミュニティラジオに出演して、防犯を強く呼びかけたという。さらに地域の仲間とベースキャンプを作り、個人でやって来たボランティアを仕切ったり、物資を分け与える活動に尽力した。「商人は責任感が強い。物資もまずは他人に配っていました」(吉田さん)

 阿蘇地区は特にコミュニティ意識が強く、外部の人間が受け入れられるのか、友人から心配されたという。実際、吉田さんの後から町に来た人たちは、「馴染めない」と出ていく人が多かったという。「それは自分勝手だからです」と吉田さんはきっぱり言う。

 「馴染めないことを地域のせいにしている。移住してきた自分の素敵なイメージを押し付けるのではなくて、もともとそこに住んでいる人たちの望むことをしなくてはいけないと思います」。吉田さんは地域活性化を考えるメンバーに加わるだけでなく、消防団にも参加している。「だって自分の大好きな町が燃えていたら、消すのは当たり前でしょ」と屈託なく笑う。

 「周りにすごい人たちがいて、その人たちに助けていただいている。その恩返しをしていきたい。『生かされている』という自信とそのための努力は、忘れません」と吉田さん。地域に生かされているシャツ屋は、今まで縁遠かった「子育てママのおしゃれ」を叶える。

 gogaku」はECサイトで販売するほか、520日から期間限定で東京・代官山でショップを展開する。 

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