■ まちてん「発信型三方よし」の実践の場
もともと日本には、近江商人の「三方よし」(自分よし、相手よし、世間よし)という考え方があります。ただ、これとともに「陰徳善事」という「人知れず社会に貢献しても、わかる人にはわかる」という心得もありますが、グローバル時代では通用しません。
そこで、「三方よし」に「発信性」と「学び」を加えた「発信型三方よし」にすべきです。その実践の場として、カンファレンス・セッション・展示・レセプションなどで、まちてんは新たな手法を提示しています。
これは企業戦略として話題の共有価値の創造(CSV: Creating Shared Value)、つまり、社会課題も解決し経済価値も生んで同時実現しようという考えに通じるものです。地方創生まちづくりは喫緊の社会課題であり、企業は本業力を駆使して「地方創生CSV」として取り組むことができます。情報通信技術、 ICTやIOTの活用局面も激増しています。
■ まちてん「センス・オブ・プレイス」と「シビック・プライド」
まちづくりでは、まちの個性「センス・オブ・プレイス」と、市民の誇り「シビック・プライド」の2 点が特に重要です。まちてんを通して、まちづくりを志すさまざまなアクターが出会い、次のアクションと明日へのレガシー創出につながる機会にしたいと思います。
■ まちてん「地方創生SDGs」
また、常にグローバル視点が欠かせません。「クールジャパン」「インバウンド」「レガシー」がポイントです。ちょうど2020年の東京オリンピック・パラリンピックの実施をひかえ、世界の注目が集まる状況にあります。ホストタウン、スポーツによるまちづくり、「文化プログラム」なども本格化する時期です。
みなさんの先進的なまちづくりの創意工夫や全国津々浦々のクールジャパンをインバウンドも含めて世界に向けて発信し、レガシーを形成しましょう。

その際、2015年に国連で採択された2030年までの国際社会共通の持続可能性の目標である「持続可能な開発目標(SDGs :Sustainable Development Goals)」も踏まえる必要があります。特に目標11「住み続けられるまちづくり」に深く関連します。
まちてんのテーマは「日本のまちに、光をあてろ」です。「持続可能なまちづくり」の知恵と実践事例に光を当てていきます。実践と学びと共創の場として、まちてんをみなさんで一緒につくりあげていきましょう。