[Sustainablebrands.comから転載] 日清食品HDは11日、「持続可能な調達方針」を制定し、「RSPO (持続可能なパーム油のための円卓会議)」に加盟を申請した。日本国内の即席麺市場で、RSPOへ加盟申請し持続可能なパーム油の調達に着手するのは同社が初となる。パーム油は安価で酸化しにくく、長期保存が可能なため、加工食品に使用されることが多い。一方で生産過程での環境破壊など、環境団体から問題を指摘されている。同社では今後、認証済みパーム油への置き換えを進める。(オルタナ編集部=沖本啓一)
パーム油は即席麺においては、原材料名に「植物油脂」として記載されている。食品、化粧品、医薬品など多用途に使用されるが、複数の環境保全団体に生産過程での問題を指摘されている。WWFジャパンの指摘では「熱帯林・泥炭湿地林などの伐採」「生物多様性の消失」「労働と安全問題」など7つの問題点が挙げられた。