これを考えてみるに、日本では、現在の滋賀県の近江商人の経営理念である「三方良し」(自分良し、相手良し、世間良し)のように、もともとあった考えです。

共有価値の創造と似ていますが、実は、重要な違いがあります。滋賀県彦根市にある「三方よし研究所」に行った際、三方良しの古文書などの展示と並んで、同様に心得とされる次の言葉に目が留まりました。「あ、このせいだ」と思ったのです。

「陰徳善事」

これは、「人知れず社会に貢献しても、わかる人にはわかる」という意味です。日本人の美徳ですが、日本企業を内弁慶的にしているのはこの考えの影響でしょう。今は、世代の違いで「わかる人にはわかる」といった空気を読む方法は通じません。ましてやグローバルには通用しません。何より、発信しないと相手に気づきを与えられず、イノベーションにつながらないことが課題です。

■「発信型三方良し」

そこでこれを補正した「発信型三方良し」を「協創力が稼ぐ時代」における新たな経営戦略として提唱します。これが日本型の共有価値創造戦略となるでしょう。

発信型三方良しのイメージ

「笹谷秀光の公式サイト」には「発信型三方良し」を副題として付けました。フリーランスとしての笹谷が次の3方面の活動を発信していきます。

①サステナビリティに関する理論と実践へのアドバイス・コンサルティング(CSR/CSV/ESG/SDGsなど。企業をはじめ、自治体も対象にします)
②サステナビリティ、まちづくり等に関する講演・シンポジウム参加・講義
③これに関連する執筆やアカデミア活動(大学、学会活動)

■「笹谷秀光の公式サイト」最新記事から

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