10月11日から名古屋で開かれている生物多様性の国際会議で、18日からはCOP10(生物多様性条約締約国第10回会議)が始まった。生態系を守る国際目標の決定や、生物資源による利益をどう分け合うかが主なテーマとなる。29日までの日程だが、事前の会合では発展途上国と先進国の対立が深く、合意まで交渉の難航が予想される。
COP10では、生物多様性の保護を巡る2010年以降の国際目標と、動植物や微生物などの「生物資源」を元に開発された医薬品などの利益の分配方法について議論する。しかし、16日まで行われた事前会合では合意点が見出されていない。会議の共同議長を務める松本龍環境大臣は開会に際して「意見の違いを超えて合意を目指せる」とし、取りまとめに全力を尽くすと述べた。(オルタナ編集部=石井孝明)2010年10月19日