齋藤由里子TAF被災地復興応援事業担当は、「官民と一緒に被災者の『食と栄養改善支援』『地域コミュニティ再生支援』に取り組んでいる。岩手、宮城、福島県での経験、ノウハウを活かし、今後は被災地支援、食・栄養視点での防災活動に繋げたい」と抱負を述べた。
2011年3月11日の東日本大震災から、8年8カ月が経過した。
宮城県気仙沼市では、新設の魚市場に、魚食を普及させる「クッキングスタジオ」が5月に開館し、海外からの見学や、企業のメニュープレゼンテーションに活用されている。
岩手県久慈市から福島県いわき市まで、「津波伝承館」など約35の震災遺構をネットワークで結ぶ「3.11伝承ロード」が形成され、「教訓が命を救う」を学ぶ場と位置付けられている。東北の被災地各地で、東日本大震災を風化させない新たな取り組みが始まっている。