積水ハウス、男性社員の育休取得100%を達成

育休を取らない理由「制度が未整備」

パネルディスカッションに登壇したジャーナリストの治部れんげ氏

「イクメン白書2020」では、育休制度には賛成すると回答した人は8割(男性84.8%、女性82.4%)に上るが、育休を取得したい男性は60.1%、させたい女性は51.1%と少ないという実態が明らかになった。

育休を取らない理由として「制度が未整備」36%、「取りにくい雰囲気」27.9%が上がり、育休取得に向けた課題が浮き彫りになった。

積水ハウスで「イクメン休業」を取得した社員の1か月の休業期間に対する満足度調査では、「良かった」と答えた割合が取得者本人97.4%、配偶者98.2%と高評価だった一方、自宅でも電話やメール対応をしなければならない場面があったことが「イクメン休業」制度に対する総合評価の不満につながった。

同社は、育休の質や満足度の向上に向けて、業務の棚卸など休業に入る事前準備や、職場の協力体制の強化を今後の課題とした。

同調査で「イクメン休業」が「短かった」と答えた割合が2019年では14%に対し、2020年では18.8%と増加。パネルディスカッション「サステナブルな社会実現に向けた男性育休の質向上」では、登壇したジャーナリストの治部れんげ氏が「1カ月以上の男性育休を増やすことが今後のカギとなる」とコメントした。

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