福島県が金融庁と副業人材マッチング

■オルタナ本誌62号 「地域金融トピックス4」 から
文・綴り屋はちどり

「働き方改革」の名のもと、国が兼業・副業を促進する時代。コロナの影響で働き方の多様化もますます進んだ。こうしたなか、自治体や中小企業の抱える課題と、これをビジネスチャンスと捉える志の高い人材とをつなげるマッチングサイトが近年、増えている。

このたび福島県は金融庁と協力し、首都圏の人材と人手不足に悩む中小企業のマッチングを始めた。県内事業者の課題をプロジェクト化し、金融機関と連携して専門スキルやノウハウを持つ副業人材を紹介する。事業者の発掘と経営課題の明確化には、地銀や信金の情報網が欠かせない。6月18日にオンライン開催されたセミナーには、県内15の金融機関が参加。実際に副業する都内の会社員も体験談を語った。

経営環境の厳しさが増すなか、地域を超えた新しい関係性が地方の活力を生むことが期待される。

*雑誌「オルタナ」62号(第一特集「エシカル消費、SDGsが牽引」)は9月30日発売

森 摂(オルタナ編集長)

森 摂(オルタナ編集長)

株式会社オルタナ代表取締役社長・「オルタナ」編集長 武蔵野大学大学院環境学研究科客員教授。大阪星光学院高校、東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。編集局流通経済部などを経て 1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2006年9月、株式会社オルタナを設立、現在に至る。主な著書に『未来に選ばれる会社-CSRから始まるソーシャル・ブランディング』(学芸出版社、2015年)、『ブランドのDNA』(日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年)など。環境省「グッドライフアワード」実行委員、環境省「地域循環共生圏づくりプラットフォーム有識者会議」委員、一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事、日本自動車会議「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」選考委員ほか。

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