京都府亀岡市に所在する亀岡高校と南丹高校は12月17日、「プラごみゼロアクション成果報告会」で、プラごみを削減するためのアイデアを提案した。2030年までに使い捨てプラスチックごみゼロを目指す亀岡市は今年、包括連携協定を結んだ独浄水器メーカーのBRITA Japanと共に、市内の高校生の環境学習を支援してきた。両校の生徒は、フィールドワークの調査結果や、自分たちで制作したポスターや動画の発表を行った。(オルタナ編集部=吉田広子)

亀岡高校の生徒たち

亀岡市は2018年12月に「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を行い、プラごみを削減するための施策を進めてきた。2020年3月には全国で初めてプラ製レジ袋の提供を禁止する条例を制定。2021年1月から、有償無償を問わず、市内の店舗でプラ製レジ袋の提供を全面的に禁止する。

同市は民間企業との連携にも積極的で、2020年6月にはBRITA Japanと包括連携協定を締結した。その一環として、両者は使い捨てプラごみ問題やSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした高校生向け教材を制作。社会課題を自分事化してもらおうと、亀岡高校と南丹高校の教諭らと議論を重ねて共同開発し、特別講義を実施した。

フィールドワークやアンケートで実態調査

亀岡高校では、特別講義の翌週にフィールドワークを実施。生徒たちは学校周辺の道路や川のプラごみの状況を調査したという。陸上のごみが川に入り、それが海に流れ着くことも実感した。

亀岡高校の生徒は「以前からプラごみ問題に関心はあったが、真剣に向き合ってはこなかった。特別講義やフィールドワークを通じて思っていた以上に深刻な課題だと認識した。亀岡の取り組みが日本で注目されていることも初めて知った」と話す。

プラごみ問題への関心を高めようと、同校の1年生約250人を対象に意識調査も行った。その結果、マイバッグ持参率は7割、マイボトル持参率は9割に上り、すでに定着していることが分かった。学習の機会の有無によって、意識や行動が変わるという手応えもあり、学ぶきっかけづくりが重要との考えを示した。

亀岡高校探究文理科1年の井口遊さんは、「これまであまり意識していなかったが、通学路のごみに気付くようになった。家族もペットボトルを減らすようになったり、友人が市のごみ拾いのイベントに誘ってくれたりと、まわりの変化も感じている。学ぶ機会を提供して環境への意識を高めていきたい」と意欲を見せる。

ポスターや動画で意識変革促したい

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