SDGsインパクト認証、年内にもスタート

SDGインパクトの認証与える対象は、企業(Enterprises)、債券(Bonds)、プライベ-ト・エクイティ・ファンド(Private Equity Funds)の3つ。

認証を与えるかどうかの判断基準となるスタンダードはどういうものか。まず、ステークホルダーとの連携やマテリアリティなどを設計要素に組み込みながら、以下を基本理念としている。

・持続可能な開発への積極的な貢献とSDGs達成
・人権尊重とグローバルコンパクトなど責任あるビジネス慣行が不可欠
・効果的なインパクト管理と決定により実現

これに基づいて、SDGs達成に効果があるかどうかの評価は、プロセスにおいて関連性を持たせながら統合し包括的に考えていく必要がある。

例えば企業の場合は以下のように4つのスタンダードがある。

  1. (戦略)基本理念をSDGs達成のための戦略的な意図と目標に盛り込んでいるか
  2. (管理アプローチ)基本理念を実践と管理に統合しているか
  3. (透明性)基本理念が戦略、目的、管理に基本理念がどう統合されているか透明性を持たせて説明責任を果たしているか
  4. (ガバナンス)ガバナンスを通して基本理念へのコミットメントを強化しているか

企業や債券、PEファンドがこうした基準に合致しているかどうかを見て認証を与える仕組みだ。

実際に認証するのは第三者認証機関

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原田 勝広(オルタナ論説委員)

日本経済新聞記者・編集委員として活躍。大企業の不正をスクープし、企業の社会的責任の重要性を訴えたことで日本新聞協会賞を受賞。サンパウロ特派員、ニューヨーク駐在を経て明治学院大学教授に就任。専門は国連、 ESG・SDGs論。NPO・NGO論。現在、湘南医療大学で教鞭をとる。著書は『国連機関でグローバルに生きる』など多数。執筆記事一覧

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