■今さら聞けないサステナビリティ重要単語:GRI■
GRIとはオランダに本部のある国際NGO「GRI(グローバル・レポーティング・イニシアティブ)」のことです。CSRレポートの「報告ガイダンス」として世界で最も活用され、標準となっている「GRIスタンダード」を策定しています(オルタナ副編集長=松田慶子)

企業のCSR活動をとりまとめ、外部から正しく評価できるよう、情報開示を行うためのツールがCSRレポートです。開示する内容は社会からの要請を取り入れた「報告ガイダンス」で定められています。GRIスタンダードはその「報告ガイダンス」として、世界で最も活用され、標準となっています。

GRIスタンダード開示を求める内容は、「トリプルボトムライン」と呼ばれる「環境」「社会」「経済」の活動パフォーマンス情報と、そのパフォーマンスを管理・向上させるための「ガバナンス」情報です。多様なステークホルダ―から偏りなく広範な意見を取り入れるマルチ・ステークホルダー・プロセスという手続きにより策定し、国際的に信頼性が高い内容です。

最近ではこの「環境」「社会」「ガバナンス」の各情報を、英語の頭文字をとって「ESG(非財務)情報」と呼びます。

世界では2016年10月にGRIガイドラインが、GRIスタンダードに格上げされて発行されたほか、米国サステナビリティ会計基準審議会(SASB)によるSASBスタンダード、国際統合報告評議会(IIRC)による「統合報告フレームワーク」など、ESG情報開示で制度化が加速しています。

環境省の「環境にやさしい企業行動調査」(2020年3月発行)によると、日本では従業員500人以上の東証1部、2部上場企業774社、従業員500人以上の非上場企業および事業所3554社の合計4328社にアンケート(標本調査)を実施した結果、回答企業の38.1%が環境報告書、もしくはCSRレポートを発行していました。