全国各地で展開される地球温暖化防止活動の取り組みを表彰する「ストップ温暖化大賞―低炭素杯2011―低炭素地域づくり全国フォーラム」。環境大臣賞・グランプリに、環境NPOオフィス町内会(東京・荒川)が決まった。低炭素地域づくり全国フォーラム実行委員会が2011年2月6日、発表、表彰した。
オフィス町内会は、森と企業をつなぎ、間伐と間伐材の有効活用を推進する「森の町内会」という活動を実施している。このプロジェクトでは、サポーター企業に「間伐に寄与する紙」を印刷用紙として使用してもらい、紙代に上乗せした支援費の全額(1キログラム15円)を間伐と間伐材利用の促進に充当する。印刷物に「森の町内会」のロゴマークを表示できるので、各企業の環境貢献のアピールにもつながる。
森の町内会は、環境省が制度化しているJ-VERを申請し、2010年4月に503二酸化炭素トンの森林吸収クレジットを取得した。現在、207社が参加し、紙の使用量は年間835トンにも上るという。これにより、1年で58ヘクタールの間伐を促進するとともに、491二酸化炭素トンを吸収する森づくりに貢献できる。
小宮山宏・実行委員長は、「低炭素社会の実現は、人類にとって21世紀の課題である。気候や暮らしの多様性を持つ日本の温暖化防止活動は、アジアを始め、世界のモデルになるだろう」と期待を語った。(オルタナ編集部 吉田広子)