安否情報サイトが続々と開設

東日本大震災を受け、被災地の情報を伝えるサイトが相次いで開設されている。サイトごとに特徴が異なり、個人の安否情報を確認するものや、被災地域の無事情報のみを収集・発信するものなどがある。

【Person Finder: 2011 日本地震】
Googleが開設した「Person Finder: 2011 日本地震」は特定の個人名を検索し安否を確認するもの。サイトには「人を探している」「消息情報を提供する」の2つのオプションがあり、入力されたデータは誰でも閲覧可能になる。対応言語は日本語のほか、英語、韓国語、中国語。2011年3月14日午後12時の時点で掲載されている情報は約132800 件。http://goo.gl/sagas

またGoogleでは地震に関する情報をまとめた特設サイトも開設している。
特設サイトには携帯各社の災害用伝言板のリンクを集めた「災害掲示板」や各地に発令されている「警報・注意報」などが掲載されている。http://goo.gl/saigai

【ファミリーリンク・ネットワーク】
赤十字国際委員会が日本赤十字社と協力して開設されたのが、ファミリーリンク・ネットワーク。サイトには『氏名』『無事』『捜索』の3つのリストがあり、情報の検索、登録をすることができる。基本的な表示には、英語が使われており文字化けなどが起こりにくいとされている。対応言語は英語、日本語、韓国語、中国語、ポルトガル語、スペイン語 http://www.familylinks.icrc.org

【無事.me】
被災地域の”無事情報”のみを集めたサイトが『無事.me』。運営に携わっているのは都内のプログラマーやエディターらのほか、twitterなどのオンライン上で集まった有志のメンバーだ。この『無事.me』は被災地にいる親戚や友人と連絡がつかない人をホッとさせることを目的しているため、”無事な地域情報”というポジティブな内容のみが掲載されている。

サイトには『無事情報を見る』と『持っている無事情報をシェアする』の2つのオプションがあり、無事情報の閲覧や自身が得た「無事情報」の投稿をすることができる。

またtwitter上で「県+市区町村」を記した無事情報に#bujiを付けてツイートすると、無事.meのスタッフによりサイト上に入力される。 2011年3月14日午後12時現在で、サイト上には約1015件の情報が掲載されている。http://buji.me/  Twitter:@bujime

史上最悪とされる今回の震災被害。しかし、そうした局面の中で規模の大小を問わず『今、自分にできること』が各地で起こっている。(殿塚建吾)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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