原発関連銘柄、売り浴びせに直面

東日本大震災で東京電力の原発が危機的状況にあることに株式市場が反応した。3月16日まで日経平均は円高と経済への先行き不安から売りが先行。中でも事故を起こした東京電力、さらに原発関連企業は売り浴びせられる展開だ。一方で自然エネルギー関連企業は原発銘柄よりも下げ渋った。エネルギー政策の転換を市場は先読みしている。

東京電力株は地震前10日終値の2153円から17日終値は798円まで急落。原発メーカーの日立製作所は同じく506円から404円、東芝は500円から335円と下がった。日立は15日の最安値334円から反発。今年度経常利益に占める原発部門の構成比予想が日立の2~3%に対して東芝は10%前後と推計されるために明暗を分けた。

太陽光発電大手のシャープは10日終値819円から17日終値741円、京セラは同じく8420円から7460円と下げ幅は小さく17日は買い戻しで反発した。(オルタナ編集部=石井孝明)2011年3月17日

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..