原爆投下の日、長崎も「自然エネを」

原爆で破壊された浦上天主堂(Wikimedia Commons.)

長崎に原子爆弾が投下されてから66年目の8月9日、長崎市の平和公園で犠牲者を慰霊する式典が開かれ、田上富久市長が平和宣言で「東京電力福島第一原発事故により、被爆国の国民が再び放射能の恐怖におびえることになった」とした上で、「原子力に代わる自然エネルギーの開発を」と呼びかけた。

式典には菅首相らのほか、原爆投下国の米国から初めて、ズムワルト駐日主席公使が代表として参加した。

原爆投下をめぐっては、6日夜にNHKが「旧日本軍の参謀本部は原爆搭載機の来襲を事前に察知していた」とする検証番組を放映。長崎原爆投下機についても接近を5時間も前に把握しながら何の手も打たなかった事実が明らかにされ、ネット上では「番組は明らかに福島原発事故での現政府の情報管理の危うさと重ね合わせていた」などの反響が飛び交った。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年8月9日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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