九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の運転再開をめぐる「やらせメール」問題で佐賀新聞ほか各紙は19日、同社が経済産業省に14日に提出した最終報告書について今月内にも再提出する方針であると報じた。
九州電力の最終報告書では、第三者委員会報告書がやらせメールの発端として認定した古川康・佐賀県知事の発言について一切言及がなく、枝野幸男経済産業大臣が「第三者委員会に調査を委ねた趣旨をどう考えているのか」と批判していた。
この問題で同社広報部は20日、本誌取材に対して「再提出するかどうかも含めて検討中ということだ」とあいまいな答えを繰り返したものの、各紙の報道について否定はしなかった。再提出される報告書に、知事責任の認定など第三者委員会報告書の核心部分が盛り込まれることは不可避とみられる。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年11月20日