西日本のスーパーでも魚からセシウム――東日本よりは汚染低め

アンコウ (C) woopsdez.

大手スーパーマーケット5社が販売する魚介類に含まれる放射性セシウムの継続調査を行う環境NGOのグリーンピース・ジャパンは14日、11月から12月初旬にかけて名古屋や大阪、京都など東海・関西地方の5都市のスーパーで販売された魚介類の抜き打ち調査結果を発表した。それによると、東日本よりは汚染の値が比較的低いものの、放射性セシウムが含まれた魚が出回っていることがわかった。

放射性セシウムが検出された魚介類は75サンプル中の5点で、内4つは東日本産。最も高かったのは茨城産のワカサギで1キログラム当たり57.2ベクレルだったが、他の3つはいずれも約4~6ベクレルと低い数値だった。

ところが、ユニー(アピタ)の名古屋市内の店舗で販売された兵庫産のアンコウからは同16.2ベクレルが検出。現在の産地表示制度では漁獲海域の表示を義務付けていないため、アンコウが実際にどこで漁獲されたのかは不明。グリーンピースは「魚介類は産地表示義務が甘く、表示から判断できない」と表示制度の欠陥を指摘している。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年12月15日

グリーンピース 冬のお魚調査(東海・関西編)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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