
埼玉県の上田清司知事は13日の記者会見で、東京電力が4月から企業向け電気料金の値上げを予定していることについて「詳細を明らかにしないまま、値上げの金額だけを決めるのは非常に乱暴な手続きだ。東電は県民、国民に説明すべきだ」と語り、値上げを延期すべきとの考えを示した。
また上田知事は「この問題は唐突で非常に乱暴だ。今後国民に節電などの協力をおよそお願いできる状況ではなく、これまで節電などを強いられてきた人たちに対する極めてむごい仕打ち」と述べ、値上げの動きを強く牽制した。
さらに知事は福島第一原発事故後の東電の対応について「これだけ満天下に迷惑をかけながら誰一人警察のご厄介になっていない。何なんだ、この会社は。誰か自首するやつはいないのか」と激しく批判。事故の責任を問われないまま値上げを行おうとする東電に対して憤った。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年2月14日