政府ストレステスト委員が抗議声明――大飯原発めぐり

13日に発表された抗議声明「ストレステストの体をなしていない」

原子力発電所のストレステスト(耐性検査)を審査する政府の意見聴取会委員の井野博満氏と後藤政志氏は13日、原子力安全・保安院が同日に関西電力大飯原発3、4号機の一次評価を妥当とした審査書を原子力安全委員会に提出したことに抗議する声明を連名で発表した。

声明では、8日に開かれた意見聴取会でストレステストをめぐる様々な技術的課題が残されていることが明らかとなり、保安院も議論を終了するとは明言していなかったと指摘。にもかかわらず妥当との審査書が提出されたことに対して「徹底して議論を尽くすことが、国民に対する原子力安全・保安院の責務だ」と指摘している。

また声明では、想定している津波の高さが東電福島第一原発を襲った14メートルよりも低い11.4メートルになっており、そもそも東電原発事故は収束していないなどと指摘。審査書の提出は「ストレステストの体をなしていない」と批判した。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年2月14日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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