
ホンダは17日、同社のハイブリッド車(HV)から回収した使用済みニッケル水素電池からレアアース(希土類)を抽出、回収する取り組みを4月下旬から実施すると発表した。日本重化学工業と共同して実施するもので、レアアースをリサイクルプラントで安定して抽出する技術の実用化としては世界初。
同社のHVにはニッケル水素電池が1台あたり約20キログラム使用されており、その中にレアアースは約数キログラム含まれる。従来、回収したニッケル水素電池はステンレス鋼の原料として再利用していたが、今回の技術開発で同電池に含まれるレアアースが80%以上回収できるようになった。
年間処理能力はHV約1万2千台分で、回収したレアアースは再びHV用電池などに再利用するという。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年4月18日