記事のポイント
- 「パートナーには料理ができてほしい」と考える人が昨年比で3割減少した
- 料理を面倒に感じる人は増加したが、週1回以上料理する人は昨年より増えた
- 自炊と出来合いの食事の利用が半々程度の人も、昨年より増加した
電通が実施した調査によると、「パートナーには料理ができてほしい」と考える人は全体で15.8%となり、昨年比で3割減少した。一方、料理をするのを面倒に感じる人は64.0%で直近4年間で増加傾向にある。それでも週1回以上料理をする人は67.6%と、昨年より約6.7ポイント増加している。自炊と出来合いの食事の利用が半々程度の人も10.4%で、昨年より3.5ポイント増えた。(オルタナ編集部=川原莉奈)
電通はこのほど、全国15~79歳の1300人を対象に「食生活に関する生活者調査2025」を実施した。その結果、「パートナー(配偶者・恋人)には料理ができてほしい」と考える人は全体で15.8%で、男性は13.1%(昨年比6.6ポイント減)、女性は18.6%(6.5ポイント減)となった。

(出典:「食生活に関する生活者調査2025」)
「料理が上手な人は素敵だと思う」人も全体で27.0%にとどまり、男性は19.7%(昨年比6.1ポイント減)、女性は34.3%(昨年比8.9ポイント減)と、いずれも減少傾向だ。

(出典:「食生活に関する生活者調査2025」)
一方で、料理をするのを面倒に感じる人は64.0%となり、2022年(53.0%)、2023年(58.5%)、2024年(62.8%)と、直近4年間で増加傾向にある。

(出典:「食生活に関する生活者調査2025」)
それでも、週1回以上料理をする人(「ほぼ毎日する」「平日のみする」「休日のみする」「週1回以上はする」の合計)は67.6%で、昨年より6.7ポイント増加した。

(出典:「食生活に関する生活者調査2025」)
週1回以上料理をしている人の中では、「手作りと、デリバリー(宅配)や惣菜や弁当、冷凍食品などの利用が半々程度」の人が10.4%となり、昨年より3.5ポイント増加している。

(出典:「食生活に関する生活者調査2025」)
料理のスタイルは、「そのときに都合がつく方が担当する」という柔軟な形へと変化している。一方で、物価高が続くなか、一から手づくりする料理だけではなく、冷凍食品や惣菜、弁当などを適宜取り入れる「ハイブリッドな家庭料理」が定着しつつあるようだ。
【調査概要】
・目的:日本の食生活における生活者の意識や実態、満足度、トレンドなどを把握
・対象エリア:全国
・対象者条件:15~79歳
・サンプル数:1300
・調査手法:インターネット調査
・調査期間:2025年9月2日~9月4日
・調査委託先:株式会社電通マクロミルインサイト



