他社と社員を交換し合う「交換留職」

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始まりは2009年。当時のスープストックトーキョーの女性店長が星野リゾートで研修の機会を得て、3カ月間、接客ノウハウを学ばせてもらうこととなった。それが第1号目の交換留職の事例だ。

その後、家族旅行で香川県の直島を訪れた遠山社長は、「こんな環境で仕事ができたら面白い」と感じた。

小さい島だが、世界的に評価を受けているアートが生活や島の自然に溶け込み、地方都市をアートで活性化させた街として世界中から注目が集まっている。島特有のんびりとした空気も堪能できる。

スマイルズの人事部に勤める吉田剛成さんは、2012年8月に1カ月間、直島で飲食店や旅館などを運営しているベネッセホールディングスが出資する「直島文化村」に、「人事部のスタッフ同士を交換する」という主旨で出向し、直島に単身移住した。

「私はスマイルズに新卒入社したので、自社以外の会社を知りたいと思いました。直島文化村では、自社内にいると見えなかった課題も冷静に発見でき、経営者と話もさせていただきました。研修の形をとっているので、給与はスマイルズが負担し、現地の寮は直島文化村さんに負担していただきました」(吉田さん)

スマイルズは、上京した直島文化村の社員のマンションの家賃を負担した。

「他社から人を受け入れる際、育成する気持ちを持てるかが問われます。その人と自社の人間として接することができるか。そこに責任を持つことによって結果的に自分たちの会社も良くなるのです。外からの新鮮な視点が入ることで新しい刺激になったり、社内の人同士では言えないことや気付けなかったことも指摘してくれたりしますから」(吉田さん)

直島文化村は他社とも交換留職を試み、スマイルズも他に数社と実績がある。企業にはそれぞれ異なる文化がある。交換留職の試みは、会社と社員の成長を促す新しい仕組みとして、今後も多くの企業で採用されていくことだろう。(今一生)

交換留職に関するスマイルズ代表・遠山正道のブログ

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2013年4月18日(木)12:20

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