CSR部員リレートーク)株式会社日立ソリューションズ「体験型でイノベーター育成を目指す」

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高野 美樹(株式会社日立ソリューションズ CSR統括本部ブランド・コミュニケーション部 CSR推進グループ)

日立ソリューションズは、日立グループの情報通信システム事業を担う2社である、日立システムアンドサービスと日立ソフトウェアエンジニアリングが2010年に合併して設立されたシステムインテグレーターです。40年以上培ってきた豊富なシステム開発実績を生かし、さまざまなソリューションやノウハウを組み合わせてワンストップで提供する「ハイブリッドインテグレーション」を実現しています。また、日立グループでは事業分野ごとに「カンパニー制」を導入しており、その中で当社は「情報・通信システム社」の中核を担い、社会イノベーション事業に参画しています。

当社の企業理念は、「私たちは『日立精神』の下に、確かな技術と先進ソリューションの提供を通じ、お客様と地球社会の発展に貢献する」というものです。つまり、「ソリューションズ(課題解決)」という名が示すとおり、「本業であるICTを通じて、社会起点で社会課題解決のための新しいソリューションを提供すること」が当社の企業理念です。そして企業理念を実際の事業活動に取り込み、実践することが当社のCSRであると考え、この一貫したテーマの下で推進活動を行っています。

人が財産である当社にとって、社員はCSRにおける最も重要なステークホルダーの一つです。同時に、社会や顧客、その他のステークホルダーの皆様に対する当社CSRの実践者でもあります。したがって、未来のイノベーションで社会課題を解決する「ソーシャルイノベーター」養成をテーマに、社員一人ひとりが現場レベルから自発的にCSRを実践していく土壌をつくるべく様々な施策を行っています。

なかでも、代表的なCSR推進施策が2012年度から開催している「社会イノベーション事業体験ワークショップ」です。これは、企業で働く人財を新興国のNPOへと派遣し、社会課題の解決に向けた実践業務を行う「留りゅうしょく職」プログラムを運営する、NPO法人「クロスフィールズ」と協働しています。 ワークショップの目的は、①社会課題が山積する新興国の事例を基に将来のグローバルビジネスの在り方を体感する、②社会起点によるビジネスを通じて社会課題を解決する方法を学ぶ、③社内のリソース、ネットワークを広げることです。単なる「研修」に終始せず、ワークショップで検討したビジネスアイデアを当社の事業公募制度に応募することにしています。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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