スリランカの貧困層、オンライン教材で学力が向上

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オンライン学習教材を提供するすららネット(東京・千代田)は「世界の教育格差の根絶」を目指し、2015年5月からスリランカでBOP層の子どもたちを対象にした学習塾を展開している。これまでに4校を開校し、生徒数は300人を超えた。3月には新たに2校開校する。月謝が約390円という低価格で、教師の質に左右されないオンライン学習システムは、スリランカでも学力向上の成果を上げている。(オルタナ副編集長=吉田広子)

コロンボでSurala Jukuに通う生徒

コロンボでSurala Jukuに通う生徒

「子どもが家に帰ると、塾のことを嬉しそうに話している。本当に楽しく学んでいるようだ」

スリランカ・コロンボ市の塾に通う生徒の保護者は、こう感想を寄せた。スリランカをはじめ途上国では、学校の建設が進み就学率が上がる一方、教師の育成が追い付かず、教育の質が問題になっている。

そこで、期待されているのが、すららネットのオンライン学習システムだ。同社は2008年の創業以来、「ゲーミフィケーション」(ゲームの要素を取り入れること)を応用したオンライン学習教材「すらら」を国内の小・中学生、高校生向けに提供してきた。

ゲーム感覚で楽しく学べるだけでなく、個人の理解度に合わせた反復演習が可能で、特に低学力生徒の学力向上で成果を上げてきた。国内の受講者数は3万人以上に上る。

すららネットの湯野川孝彦社長は「日本でも途上国でも、できない子は置いてきぼりになってしまいがちだ。一度、授業についていけなくなると、追い付くのが難しい。途上国の発展にとって、教育は最も重要な課題の1つ。『すらら』を使って、世界の教育格差をなくしていきたい」と意気込む。

同社は2014年10月、国際協力機構(JICA)によるBOPビジネス連携促進の採択を受け、スリランカの教育格差是正プロジェクトを始動。2015年5月に学習塾を開校した。

■「忍者」が子どもたちに問いかけ

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2016年3月4日(金)11:56

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