極東ロシアのトラ保護活動ーー空から草食動物の調査

選ばれた調査地

極東ロシアの森

WWFロシアとアムールトラセンターの協力の下、調査を実施したのは、ロシア沿海地方の野生生物・狩猟管理局とラゾフスキー自然保護区と、ゾフ・ティグラ国立公園の管理事務所です。

この2つの保護区に、ヴァシルコフスキー野生生物保護区を加えた地域は約2,380平方キロメートルにも及びます。

合わせると東京都よりも広いこの3つの保護区は、沿海地方からハバロフスク地方にまたがって広がるシホテアリニ山脈の南側に位置し、特に植生と野生動物が豊かな場所として知られています。

今回の調査ではヘリコプターが導入された

2015年2月に実施されたシベリアトラの個体数調査でも、ここを中心としたシホテアリニ南麓には、トラの総個体数523~540頭のうち6分の1が生息していることがわかっています。

さらに、今回の調査地域には、WWFが1996年に提案して以来、実施計画が準備、推進されてきた「アムールヒョウの再導入プロジェクト」の予定地も含まれています。

この計画は、世界各地の動物園などの飼育施設からアムールヒョウの仔をもらい受けてトレーニングを行ない、かつてヒョウが生息していた地域に再び放し、野生の個体群を復活させよう、というプロジェクトです。

もちろん、肉食動物であるアムールヒョウを再び放す予定の地域に、獲物となる草食動物が十分にいなければ、プロジェクトは成り立ちません。

空から捉えたシベリアトラの姿

そこで、今回の調査対象地域は2004年と2009年の調査時と同様、シホテアリニ山脈の東側斜面の保護区と、隣接した狩猟許可区も含めた地域で行なわれることになりました。

このエリアは、シベリアトラの保護においても、きわめて重要な場所にあたります。

トラやヒョウの保護に欠かせない調査

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WWF ジャパン
WWFは約100カ国で活動している環境保全団体です。その一翼を担うWWFジャパンは、1971年、世界で16番目のWWFとして東京で設立されました。WWFジャパンは、自然の中に人間が存在するという自然観を取り入れ、日本国内および日本が関係している国際的な問題に取り組みます。

2017年3月5日(日)15:06

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