富士経済は9月21日、世界のスマートグリッドの実態と関連市場について調査を行ったと発表した。同社がまとめた報告書によると、スマートグリッドの市場規模が2020年には2009年比で6倍強の6兆円弱にまで拡大すると予測している。
スマートグリッドは次世代電力網とも呼ばれ、低炭素化実現の基幹技術として現在、各国で研究開発が進む。米国では投資と実証をあわせて136のプロジェクトが進行中で、各予算には50%までの助成金が交付され、期限内の実現が事実上保証されている。欧州では送配電事業者により、2010年から18年にかけて20億ユーロ(約2300億円)の投資が見込まれる他、アジアでは中韓で電力量計を自動検針が可能なスマートメータに置き換える計画がある。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年9月28日