人手不足にどう向き合うか:トヨタNPOカレッジ「カイケツ」

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トヨタ財団は5月14日、トヨタ自動車の問題解決手法をNPO向けに伝えるトヨタNPOカレッジ「カイケツ」を開き、第1ステップである「テーマ選定」を行った。テーマ選定は、改善したい問題を1文にまとめるステップ。「何に対して」「何を」「どうしたいか」を具体的に設定していく。参加したNPOからは「人が足りない」「つい自分だけで何とかしようとしてしまう」といった声が多く挙がった。(オルタナ副編集長=吉田広子)

ISHINOMAKI2.0事務局の斉藤誠太郎さん(中央左)

毎年8月初旬、石巻市では、石巻最大の伝統行事、川開き祭りが開かれる。この祭りを彩るのが、七夕飾りだ。だが、東日本大震災の影響で2010年を最後に途絶えてしまっていた。

それを2015年に復活させたのが、石巻でまちづくりに取り組む一般社団法人ISHINOMAKI2.0(石巻市)だ。ISHINOMAKI2.0は2011年から、川開き祭りに合わせ「STAND UP WEEK」と題した連続イベントを実施している。期間限定の復興バーや無料野外映画上映会、音楽ライブ、街づくりシンポジウムなど、さまざまなイベントを企画する。

「市街地を彩る七夕飾りや子どもたちの鼓笛隊は、石巻の人にとってとても大切な原風景。これがあることで、まちの安心感や誇りにもつながる」(ISHINOMAKI2.0事務局の斉藤誠太郎さん)

各種イベントを実施する一方で、スタッフの業務負荷や精神的な負担も増えていった。それぞれのイベントを各担当者が運営する体制で、進捗管理もばらばらだった。斉藤さんは、石巻を盛り上げるためにも、運営体制を安定させたいと思い、カイケツに参加した。

細見純子講師(中部品質管理協会企画部次長)は、「イベントの内容や担当は違っても、フライヤーの作成や告知など、共通している業務があるはず」と指摘。そこで、「共通業務の標準化」をテーマに選定し、どのようにチームで業務を最適化できるかを探っていくことになった。

■人が増えれば問題は解決するのか

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2019年5月14日(火)17:59

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