ネスレ、2050年までに温室効果ガス実質ゼロへ

ネスレは9月25日、2050年までに温室効果ガス(GHG)の排出を実質ゼロにする長期目標を発表した。地球の気温上昇を1.5度未満に抑えるパリ協定の最も意欲的な目標に沿ったもので、これから2年をかけて、中間目標を含む、達成時期を明記した計画を策定する。(オルタナS編集長=池田 真隆)

同社では、長期目標を達成するために具体的に次の3つの取り組みに注力する。一つ目は、「気候変動の影響に配慮した原材料を製品に使用すること」。二つ目は、「温室効果ガスの排出を抑制するため農業従事者と協働プログラムを強化」。最後は、「100%再生可能エネルギーによる電力をネスレの工場、倉庫、配送、オフィスで利用すること」。

ネスレのマーク・シュナイダーCEOは、「気候変動は社会が直面する最大の脅威のひとつであり、私たちの事業の将来を脅かす最大のリスクのひとつ」とし「地球温暖化の最悪の影響を避けるための時間はあまり残されていない。だからこそ実質ゼロ排出の未来に向けて、より長期的な目標を設定した」と述べた。

同社は、国連気候行動サミットに先駆けて、企業としての誓約Business Ambition for 1.5°Cに署名している。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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