実は解決していなかったフロン問題(3)

(2) Cop(1997年 京都議定書採択)
日本では官民協働で、オゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)を他の先進国より10年も早く導入しました。環境規制から逃れることのできる究極の冷媒との願いを込めてなのか、このHFCの名称を「代替フロン」としたのです。

しかし、そのHFCも1997年、第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)が採択した「京都議定書」で、法的拘束力のある「温室効果ガス」として排出抑制の規制が掛かりました。

そして2019年1月、日本がモントリオール議定書の「キガリ改正」に批准したことで、生産の規制も課されることになったのです。

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香川 希理

2006年明治大学法学部卒業、2009年立教大学大学院法務研究科卒業、同年司法試験合格、同年最高裁判所司法研修所入所、2010年弁護士登録(東京弁護士会)、2013年香川総合法律事務所設立、現在同事務所代表弁護士。企業法務(特にコンプライアンス関係、不動産関係)を専門とし、上場企業をはじめ多種多様な企業の顧問をしている。主な著書に「トラブル事例でわかる マンション管理の法律実務」(学陽書房)などがある。

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