波力エネルギー、25年までに100億円以上の市場へ

市場調査会社グローバルインフォメーション(川崎市、小野悟社長)は、世界の波力エネルギー市場が現在の4,400万ドル(約47憶円)から2025年までに1億700万ドル(約114億円)に達する(CAGRは19.3%増)見込みだと発表した。世界的な再生可能エネルギー需要の増加が、関連機器メーカーの研究開発投資を支えていることが背景にある。(オルタナ編集部)

同社が発表した「波力エネルギーの世界市場」によると、波力エネルギー市場の用途としては淡水化、発電、環境保護のなかでも発電分野が急拡大。いま世界各国は気候変動枠組み条約のパリ協定やSDGs(持続可能な開発目標)を順守するために、再生可能エネルギーを増やしているなかで、波力発電にも注目が集まっている。

設置場所では、ニアショア(沿岸部)、オフショア(海岸から遠い部分)のうち、「オフショアに比べて容易で低コストである」ニアショアが拡大している。陸上設置より運用効率が優れているが、技術的な課題が多いため、各社とも同分野での特許取得を急いでいる。

波力エネルギーは、逆浸透膜に圧力をくわえて濾過するなど、物理的な淡水化の工程でも利用できるとされる。

波力発電は、ニアショア、オフショアの両方で利用可能だ。具体的には、振動式ボディ・コンバーター、振動式水柱、オーバートッピング・コンバーターがある。このうち、振動式ボディ・コンバーター(OSB)が他の2種類の波力エネルギー変換器よりも高い運用効率をもち、今後の市場拡大が見込まれる。

地域別では、欧州(英国、ドイツ、スペイン、北欧など)が最も拡大しており、北米、アジア太平洋地域がこれに続く。欧州では、再生可能エネルギーを好んで使う市民が多い。このため、多くの企業が研究開発に積極的である。

各国は発電による二酸化炭素(CO2)排出量の削減のために、再生可能技術を重視している。

「波力エネルギーの世界市場:技術別・設置個所別・用途別・地域別の将来予測 (~2025年)」 (MarketsandMarkets) は4月23日に発売された。

2020年5月1日(金)10:40

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