「他責にしない」トヨタ式問題解決とは

■人とお金があれば解決するのか

カイケツに参加するNPOが挙げた課題で最も多かったのが、人材不足と資金調達だ。常勤、非常勤、ボランティアなど勤務形態が異なるうえに、行政がカバーしきれない課題に取り組むNPOにとって、社会貢献的な事業で利益を上げるのは容易ではない。

一方で、カイケツの講師陣は「人がいれば、お金があれば、その問題は解決するのか。それらを生かせる組織になっているのだろうか」と投げかける。

鈴木講師は「『他責』になってしまうと、なかなか問題が解決していかない。人やお金が不足していることで、どんな問題が起きているのか。業務をスリム化するなど、ほかにできることはないのか。現状を適切に把握し、それに合った対策を実行することが大切」と強調した。

次回第3回のテーマは「現状把握・目標設定」。2021年1月には成果を報告する発表会が一般向けに開かれる。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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