イケア、豆など植物由来だけのミートボール

イケア・ジャパン(千葉県船橋市)は10月1日から、黄インゲン豆やオーツ麦など植物由来の原料だけで作ったミートボールを日本国内でも発売する。イケアはサステナビリティ経営でも知られているが、家具だけではなく、食品でもサステナブルな選択肢を提案する。(オルタナ編集部・松田ゆきの)

イケアレストラン&カフェでのプラントボールの販売価格は、同社が販売するミートボールより100円安い499円

この商品は「プラントボール」の名称。同社は9月29日、都内で記者会見し、10月1日から全国のイケア店舗で販売すると発表した。主な原料は黄エンドウ豆由来のタンパク質、リンゴ、オーツ麦、ジャガイモだ。同社が販売するミートボールの見た目、味、歯触りをほぼ完全に再現している。

同社は「肉好きのためのプラントボール」として商品開発を行い、肉が好きな人にもプラントベース(植物由来)の食品を選んでもらうきっかけづくりを目指す。肉を使わないプラントボールを食べることは、肉を食べるよりも温室効果ガスの排出量を抑えることにつながる。プラントボールは、同社のミートボールの原料の製造過程で排出される温室効果ガスのうち4%の量しか排出しないという。

イケア・ジャパンは、2022年までに同社の食品事業の全商品のうち20%の商品を植物由来食品にすることを目標にしている。

イケアの親会社インカグループの世界売上高(2019年8月期)4兆8284 億円(390億6500万ユーロ)のうち、食品部門は世界売上高の5.5%に相当する2657億円(21億5000万ユーロ)を占めている。日本の売上高のうち食品部門が占める割合は相対的に高いという。イケア・ジャパンは今後も日本国内での食品の取り扱い強化を図る見込みだ。

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