三菱重、印企業にCO2回収技術供与

三菱重工業は12月21日、インドの国営肥料会社NFLの工場に世界最大級のCO2回収技術(1日当たり450トン)を供与する。同国マディヤ・プラデーシュ州のビシャイプール尿素肥料工場に使われるもので、プラントの完成は2012年6月の予定。

今回供与するのは、特殊な吸収液を用いて、天然ガスを燃料とする尿素肥料製造の工程で発生する燃焼排ガスからCO2を分離・回収し、アンモニアと合成して尿素の増産をはかる技術。三菱重工が関西電力と共同開発した技術で、エネルギー消費量が少なく運用が簡単なことが特長。三菱商事がNFLに仲介した。

三菱重工は国内外向けにすでに9件の技術提供を行い、NFLへの供与は4工場目という。同社ではこの技術を現在注目されているCCS(CO2貯留装置)などにも応用しており、CO2回収技術関連ビジネスを今後も拡充する方針。(オルタナ編集部=石井孝明)12月24日

三菱重工業 ニュースリリース

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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