ソニー、温室効果ガス31%削減を達成

ソニーは、事業所から排出する温室効果ガスの総排出量の31%削減(2000年度比)を達成した。エネルギーの効率化や自然エネルギーの導入などで、2006年に掲げた目標値を大幅に上回る削減実績となった。ソニーでは「総排出量で30%削減を実現したのは前例がないのではないか」と話している。

同社は、環境中期計画である「グリーンマネジメント 2010」を2006年に策定した。当初は、2000年度比で温室効果ガスの7%削減を目標にしていたが、積極的な省エネ努力で目標値を大きく上回った。2010年度のソニーグループ全事業所でのCO2換算温室効果ガス総排出量は約153万トンとなった。

CO2削減に向けた取り組みとしては、製造時に使用される地球温暖化係数の高いHFCを代替物に置き換えたり、社内の省エネ診断士がエネルギー効率化策を提言するなどしてきた。

また、事業所から排出される廃棄物発生量を抑えることにも成功し、2000年度比で54%減を達成、水の使用量も同41%削減した。

ソニーは、2050年までに環境負荷をゼロにすることを目指している。その一環として自然エネルギーの利用促進を図る。グリーン電力証書システムの国内最大級のユーザーでもあり、年間7104万キロワット時を購入している(2010年3月現在)。(オルタナ編集部 吉田広子)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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